先週前半は天気がぐずついていましたが、
ここ数日は、秋らしい爽やかな晴天が続いています。
日に日に気温は下がるようになってきて、朝晩や、天気のよくない日は
涼しいを通り越して少し寒く感じるようになってきました。
今日の日中は日差しがあり、風もなく、外に出るのにちょうどよい気候でした。
別荘地周辺はまだ紅葉には早いですが、管理センター脇の細い桜の木は
赤茶色に変わった葉がもうすぐ落ちそうです。
季節が進むごとに、徐々に周囲の草地で見かける昆虫も減ってきています。
陽だまりで日に当たりながらとまっているトンボは警戒心が薄く、
かなりの至近距離に近づくまで逃げませんでした。
晴れて比較的暖かい日には、まだ草地に何匹かのチョウを見つけることができます。
アカツメクサにとまっていたチョウは、広げた羽に特徴的な縁取りがありました。
モンキチョウです。
特有の鮮やかなレモンイエローではなく随分白っぽかったので
おそらく雌のモンキチョウでしょう。
アキノキリンソウにも黄色みがかったチョウがとまっていました。
こちらはモンキチョウより少し小型で、羽の形がコンパクトです。
キタキチョウだと思われますが、そばをずっと蜂が付きまとっていて
こちらが近づく前に飛んで行ってしまいました。
それにしても、花も黄色、チョウも黄色で
この写真ではいったいどこにとまっているのやら・・・
(画像はクリックすると拡大されます)
もうしばらくすると、こういった小さい昆虫たちもあまり見られなくなってきます。
昨日まではまずまずの天候が続いていて
夕方にはきれいな夕焼けが見られましたが、
今日はどんよりとした雲が空を覆っています。
永遠に続くような気がしていた夏の暑さは、お彼岸の中日あたりに
急に、前触れもなく終わり、今週は高原らしい爽やかな気候が続きました。
午後2時の時点で外の温度計は21℃、
ともすれば朝晩は肌寒いくらいです。
暑いか寒いかの二択ではなく、もう少しちょうどよく過ごしやすい期間が
長くてもいいのだが・・・とぼやきながら、
管理センター脇の何でもない地面に季節感を探しに行きました。
花はわずかにジシバリとアキノキリンソウくらいしか咲いていません。
ぱっとしない天気のせいか、イトトンボを3匹ほど見つけたくらいで
昆虫にもほとんど出会えませんでした。
そう言えば、今年は見かけたチョウの種類があまり多くなかった気がします。
夏が暑すぎたのか、食草の変化なのか、単に生活時間帯が合わないのか、
ともかく寂しい限りです。
とりあえず今、目につくのは栗のイガです。
ところで秋と言えば、きのこです。
毎年、カメラにはいろいろな種類のきのこの写真がたまっていくものなのですが、
今年はほとんどありません。
辛うじて、
9月の初めごろに同僚の先輩からもらった謎きのこの写真と、
今日、歩き回って執念で見つけた1枚をお届けします。
8月の終わり頃、一週間ほど過ごしやすい日が続いたため
一瞬、もう秋が来るのか・・?と思いかけましたが、
現代においては蓼科であっても9月はまだ夏です。
少し外に出ただけで、強い日差しにじりじりと照りつけられ
体が萎びた錯覚になります。
太陽の高度は秋に向かっているため、自宅は真夏に比べて部屋の奥まで
日が入るようになり、週末は暑さに耐えかねて2週間ぶりくらいで
エアコンを稼働させてみました。
今日も暑いです。
暑さは続いていますが、それでも季節は緩やかに秋に向かっているようで
田んぼの近くの道を通ったりするとトンボが大量に飛んでいます。
事務所の近くでもよく見かけるようになりました。
甲虫のなかまたちは、9月に入ってもたまに姿を現しています。
先日は夕方遅く、小さなクワガタムシを見つけました。
同僚の甲虫先輩によると、最近はゲンゴロウやガムシ(ゲンゴロウによく似た昆虫)など、
水辺に生息する昆虫が比較的しばしば飛来するそうです。
実はこの日、同じ場所でガムシも発見されたのですが、
どんなに格好良く撮影しても、どうしてもGで始まる虫のように見えてしまい
掲載は断念しました。
ゲンゴロウは絶滅危惧種だそうですが、ガムシも県の準絶滅危惧種に
指定されているそうで、この辺りでもそれほど多くは見る機会のない昆虫です。
どこの水場から来たものか、気をつけて帰るのだよ、とよく言い含め、
しばらく観察した後、安全な地面に戻しました。