確実に秋に向かっているはずなのに、まだ毎日の印象は夏です。
帰宅すると相変わらず室内が30℃くらいあり、こんな気候がいつまで続くのかと
うんざりしてしまいます。
朝晩がかなり涼しくなってきて、一日の中の気温差が大きいのも
普通に暮らしているだけで疲れる原因かもしれません。
今日は、雲が多めの晴天です。
生垣のイチイの木に赤い実が生っていて、
そう言えば秋が来るのだった、と辛うじて思い出させてくれます。
秋は夕暮れ、というフレーズは学生の頃に習いましたが、
今年は夕立が少なかったので、夏の時期から夕焼けがきれいに見える日が
多くありました。
先週末も帰宅する頃、空が美しく染まっていました。
夕焼けを見ると、学生時代の友人が
「夕焼け写真家になる」と言っていたのを思い出します。
当時は、なんとニッチな・・と思いましたが、
今となっては自分がなりたいです。
ちなみに、カメラをチェックしていると、
夕焼けより多いのが昆虫の写真です。
イチイの実の写真を撮りに行った帰りに、
イタドリの藪の中でひらひらと飛ぶヒョウモンチョウのなかまを見つけました。
よく見かけるものより少し大きく、開いた羽の地の色が淡くくすんでいます。
羽の裏側には白墨を流したような筋が見えました。
ミドリヒョウモン(♀)でしょうか。
人の気配を感じると飛び立ってしまうので、炎天下、
「自分は地蔵・・・」と言い聞かせながら固まって粘りました。
台風の影響を受けた昨日は、朝方に雨が降り、
出勤時には灰色の雲が垂れこめて周囲の山も見えない状態でした。
しかしその後、雨はほとんど降らず、お昼頃から
時折青空ものぞく空模様となりました。
今日は、すっかり天気が回復し、晴天が広がっています。
日差しはまだ強烈で、外に出ると相変わらず
暑さと眩しさに生気を吸い取られる感覚がありますが、
それでも、少しずつ、真夏の狂ったような暑さは和らいできています。
数日前、日没頃の外の気温は18℃でした。
ようやく人心地がついた気分です。
雨の影響もあったのか、社屋の周囲にきのこが見られるようになってきました。
夏場、毎日カブトムシを探求していた同僚の甲虫先輩は
秋になるときのこを探し始めます。
きのこもまた、見つけるのに慣れとコツが必要です。
これがなかなか身につかず、同じ場所を見ていながらなかなか認識できずに
先輩にポイントを示してもらってようやくピントが絞れる感じです。
今日は社屋の周りを一周し、5種類ほどのきのこを発見しました(先輩が)。
ちなみに、すべて、食べられなさそうです。
暑い暑いと繰り返しているうちに9月に入りました。
おそらく、自分史上、一番「暑い」と口に出した夏でした。
よくここまで、倒れも暴れもせず、健康と平静を保って過ごしてきたものだと
自分を褒めたいです。
よく頑張った自分。
ただ、9月に入っても暑さが続いています。
晴天の日の体感はほぼ真夏です。
雲が多めの日は若干気温が下がるようになってきましたが、
今年は湿度が高い日が多く、いつまでも暑さを感じます。
それでも、周囲の田んぼの稲の穂が垂れてきて、
季節は緩やかに秋に向かっているようです。
(今ひとつ、実感は湧きませんが)
先日、昼食をとりながらふと、部屋の窓を閉めようとして
社屋の脇を黒っぽい大きなチョウが飛んでいるのに気づきました。
もしや、カラスアゲハでは・・・?
猛ダッシュ(主観)で事務所にカメラを取りに行き、通用口から出ると
ちょうど給油所の辺りの水たまりで水を飲んでいるところでした。
漆黒の羽に鮮やかなネオンカラーが美しい。
緑の色味が強いので、ミヤマカラスアゲハと思われます。
低い姿勢でゆっくり近づき、時折飛び去っていこうとするのを
地蔵のように辛抱強くかたまって待ちました。
(もはや不審者)
あまり警戒心がないのか、よほど水たまりが気に入ったのか