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2023年11月アーカイブ

2023年11月 4日 10:34

八ヶ岳方面のどこかの山に登ってみたい、と言っていた同僚の先輩が体調不良で離脱し、

では一人でも挑戦できる身の丈にあった山に行こうと

先週末、紅葉が進みつつある守屋山(もりやさん)を訪れました。

ゆるウォーキング、今回はしっかりとした山です。

登山口はいくつかあるそうですが、杖突峠の頂上にある広大なソーラー発電施設の横の

駐車場に車をとめてスタートしました。

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標高1,651m、「里山」と表現されることの多い守屋山ですが

豆腐の体力に蒟蒻の体幹しかない身で初めて登った時の印象は、

これが里山なのであれば一生、山岳へ登山などできないだろう、と思うほど厳しいものでした。

あれから数年、ゆるウォーキングを重ね、多少は体力がついたのでは・・?という

希望的観測のもと、登山口から山に入ります。

持ち物は、雨具やトレッキングシューズなどの登山の装備、水分、糖分、

小銭(途中のトイレが有料です)、熊除け鈴(念のため)、強い気持ちです。

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道は総じてわかりやすく、「本当に合っているのか・・・?」と心細く思うタイミングで

絶妙に登山道の表示があります。

林の中を進んで行きます。最初から、多少きつい勾配もあります。

熊除け鈴があまりにも大音量で鳴るせいなのか、熊どころか人にもほとんど会いません。

表示のとおりに登って行くと、

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あれ?車道に出た・・・?

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車道のカーブの先に、再び登山道の入口がありました。

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しばらく、全体的に下って行く道が続き、せっかく登ったのに・・と

少しもったいない気分になります。

見上げると、木立の向こうに広がる空が本当に深い青で、吸い込まれそうでした。

ただ、標高の高いところには雲がかかっているのが見え、少々眺望に不安を覚えます。

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途中、小さな川を渡る木道があり、それを通り過ぎるとほどなく

水吞場と呼ばれる開けたところに出ます。

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ここまで、ゆっくり歩いて駐車場から40分程度でした。

ベンチが備えられており、チップ制の新しいトイレもあって

この後の行程を考えても休憩にちょうどよい場所です。

水吞場の奥から、引き続き登山道に入っていきます。

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この辺りから、徐々に山道らしく傾斜がきつくなってきました。

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時折、木々の隙間から諏訪湖が見え、登るほどに見える面積が大きくなっていくのに

元気づけられます。

あまり人に会わないのを幸いに、短い歩幅でゆっくり登って行きました。

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一箇所だけ、どうにも蒟蒻の体幹では生身で挑むのが難しい岩場があり

鎖のお世話になりましたが、ここは帰り道の下りも恐ろしかったです。

そして、帰りに岩を下りきってから、岩場を回避する小さな巻き道があることに

気づきました。

期せずして大冒険をしてしまった。

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少しずつ水を飲んだり、色づいた木々を見たりしながら、ゆっくりと登って行くと

不意に、林を抜けて視界が開けました。

え、これは、まさか・・・?

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頂上に着きました・・・。

以前に登った時の、全身の血液が水銀になったかのような絶望的な疲労感を鮮明に覚えているため

順調に登って来られたことに少し驚きます。

水吞場から55分、通算で1時間35分と、標準コースタイムからもそこまで遅れていません。

これが成長ということなのだろうか。それにしては、体幹は蒟蒻のままだが・・・

ちなみに、ここも山頂ですが(東峰)、守屋山はピークが2つあり

三角点はこの先の西峰にあるため、まだ先に進みます。

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色とりどりの落葉を踏んで、歩いて行きます。

完全に、下から見上げた雲の下に入ってしまいました。

少し暗く、遠くの眺望がなく、風が冷え冷えとしています。

淡々と25分ほど歩いて、山頂(西峰)に到着しました。

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山頂にはベンチがいくつかあり、どこからこんなに人が?と思うほど大勢の方が

写真を撮ったりお弁当を食べたりされていました。

晴れていれば、北~中央~南アルプス~八ヶ岳と、360°の大パノラマが楽しめるそうで、

御嶽、乗鞍、駒ケ岳、浅間・・・と県歌「信濃の国」に出てくる山を

すべて見るのを楽しみにしていましたが、あいにくの雲の中です。

まったく何も見えませんでした。

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下界は晴れているようで、諏訪湖や茅野方面・伊那谷方面の街並みは明るく見えます。

下山のための軽食をとりながら粘っていたら、ちょうど正面の雲が晴れてきて

車山らしい山影が見えてきました。

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残念ですが、近いので、また登ればいずれ絶景が見られることもあるでしょう。

この日、偶然、山頂で遭遇した同僚の山男先輩は、守屋山への登頂が50回を超えるそうなので

いつかその2割くらいの域まで達すればいいなと思います。

そしていつか、蒟蒻の体幹がもう少ししっかりしないものかと思います。

帰りは積もった落葉に足を取られないよう慎重に下りたためか、

登りと同じだけの時間がかかりました。

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標高が下がるほど雲が晴れ、紅葉がきれいに見えます。

山頂のどんよりした天気が嘘のような、抜けるような青空のもと

帰路に就きました。

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