諏訪地方もいよいよ梅雨入りしましたが、天気予報は晴れ続き。
そこで、久しぶりツクモグサを見たく、八ヶ岳へと向かいました。
コースは今まで何度も通った、美濃戸から南沢を登り
横岳と硫黄岳を経て、北沢を戻ってくるルートです。
このルートは、高山植物が多くみられ、眺めのいい尾根伝いの楽しいルートです。
朝5時に赤岳山荘を出発。薄暗い森の中をひたすら行者小屋まで登ります。
いつも通り、岩場の多い南沢を登ります。

歩くこと約1時間30分。八ヶ岳の方向から遅い朝日が昇ります。

そして、1時間45分程度で行者小屋に到着。
野外テ、テーブルが真っ白です!
そっと小屋の気温計を覗くと・・・、零度以下でした!

さすがに手袋をしていても手がかじかむはずです。
小休止をし、運動不足ですでに若干の疲れが出ていますが、
ここからが難所の地蔵尾根へと向かいます。
残雪も見られ、木々の新緑は進んでいませんでしたが、眺めはいつも通り爽快です。

森林限界やちょっと危険な鎖場を通り、大同心を横目に眺め、1時間をかけてやっと地蔵尾根に到着です。
この時朝の7時40分。約2時間40分でした。

今回も赤岳は登りません!横岳のみに咲くツクモグサが目当てですから。
休憩もそこそこに、横岳方面へと向かいます。

尾根では、早春の花々が見られました。
ミヤマタネツケバナ
ツガザクラ
コメバツガザクラ
オヤマノエンドウ
景色は、いい意味で相変わらず。期待を裏切りません。


さて、いよいよツクモグサの自生地が始まりました。
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みんな花が閉じていました。この寒さの影響に間違いありません。
また、傷んだ花も目立ちます。

まさに寒さに耐えているようでした。


少し残念でしたが、高山はこんなものです。
その年や日々の気象条件で簡単に花々の様子は左右されます。
気を取り直して硫黄岳へと向かいます。
キバナシャクナゲ、ハクサンイチゲは咲き始め。ミネズオウは満開です。

ミヤマキンバイは咲き始め、ウラシマツツジは見頃です。

ふと見ると、大同心で人が休憩していました。

つららもありました。

途中も振り返るといつも通りの景色が広がります。
硫黄岳周辺も雄大な八ヶ岳を見られます。

いよいよ八ヶ岳ともさよならです。今日のコースを振り返り少し寂しさも感じます。
午前10時50分、赤岩の頭から北沢を下山します。

下山途中も花々が見られました
ヒメイチゲ、キバナノコマノツメ、ユモトマムシグサ、ミヤマスミレなどなど。

赤岳鉱泉で今日のルートを再確認。

そして今日の最後は、ホテイランです。
いつみても造形の複雑さに驚かされます。

さて、約8時間30分の山行が終了です。
次はやはり、ダケカンバの新緑まぶしい、7月上旬に一度は訪れてみたいものです。
花々は春から夏へと入れ替わり、草原の広がるすがすがし景色が見られるはずです。