珍しいコケを見に行こう、と同僚の行楽の達人に誘われ、
少し足を延ばして岡谷市まで出かけました。
目的地周辺に駐車場がないということで、車は出早公園に停め、
住宅街の中の細い上り坂を10分ほど歩いて行くと・・・
着きました。目的地は、「唐櫃石(かろうといし)古墳」。
読み仮名がなければ一生読めそうにない名前です。
思い起こせば小中学校の時には、遠足や社会見学でいくつか古墳を見た気がしますが、
大人になってから積極的に見に行くのは初めてかもしれません。
少し離れて円墳の様子を眺めます。
石室の入口に鉄柵がはまっているのが少し物々しいですが、
これが、今回見に来たコケを保護するためのものでした。
この古墳には、石室の中にヒカリゴケが自生しているのだそうです。
柵越しに覗いてみると、地面や石の上に鮮やかな黄緑色が見えました。
ヒカリゴケは光の反射で光って見えるということですが、
石室に差し込む光の変化の加減なのか、目が慣れたのか、
しばらく見ている間にどんどん光って見えてくるのが不思議でした。
そして、目で見るようには写真に写せないのも不思議でした・・・。
古墳は高台にあり、はるかに諏訪湖が見えました。
例によって、遠くの眺望には縁のないゆるウォーキングですが、
晴れていればその向こうの山並みも見えることでしょう。(推測)
車を置いた駐車場に戻り、せっかくなので
出早雄小萩神社(いずはやおこはぎじんじゃ)の周囲も歩いてみることにしました。
またもや、読み仮名がなければ永遠に読めそうにない名前の登場です。
こちらの神社は春のカタクリや秋の紅葉の名所として知られています。
今は青モミジの景色が美しく、静かで厳かな雰囲気の場所です。
草木が豊かで、トンボやチョウなど小さな昆虫も飛び交っていました。
ジャノメチョウの仲間を見つけましたが、
デジタルなカメラを使いこなせずどうしてもピントがチョウに合いません。
同行の行楽の達人が、ちょうどよく羽を開いたところを
撮影してくれました。
いつか、離れたチョウや鳥をズームで巧みに撮影したり、
暗がりで光るものを鮮やかに撮影したりしてみたいものです。