少しずつ暑さが和らぎ、そろそろ長めのウォーキングにも
体が耐えられるのではないか、と
不安定な天気の合間を縫って、高見石に出かけました。
茅野市の市街地を出発した時には、いい天気と言って差し支えない感じでしたが、
向かう八ヶ岳方面には雲がかかっており、すでに眺望に不安があります。
白駒池の有料駐車場に車を止めて、歩き始めました。
完全に下界で見た雲の中に入っています。
前日の雨で、足元は石や木道が滑りやすく、
水たまりやぬかるみ状になっているところも多くて
一歩一歩を慎重に踏みしめて歩きました。
白駒池周辺は、コケの森として知られています。
素人には違いがわかりませんが、とても多くの種類のコケがあるそうです。
登山道の脇から森の奥まで雨でしっとりと湿ったコケが広がっており、
どこかこの世のものではないような、不思議な雰囲気でした。
ただ、あまり景色に気を取られると、木道で滑って転倒しそうなうえに、
なんとこの日はカメラを会社に忘れるという失態で、
写真があまり撮れませんでした(!)
現代社会の皆さんはおそらくこんな時、スマホで写真を撮られると思いますが、
これらの写真はすべて、二つ折り携帯で撮影しております(!!)
この縦横比、懐かしいですね・・・
早く時代に追いつきたいものです。
用心深く歩きながら、コケときのこを堪能し、じりじりと続く勾配に体力を削られながら
1時間ほどで高見石小屋に着きました。
少し休憩してから、高見石に挑戦します。
高いところがあまり得意でなく、はたして岩山を登れるのか不安でしたが
登りやすいルートの岩にマークが描かれていて、
一応、それに従って進むと頂上までたどり着けました。
体幹に自信のない場合は、積極的に手で掴まった方が安全です。
そうして息も絶え絶えに到達した高見石は、晴れていれば絶景が望めるのですが、
360度、霧でした。
なんとなく予想はしていましたが、やっぱり、眺望には縁がありません。
一瞬だけ霧が流れて、眼下に白駒池が見えたのを、
同行の行楽の達人がとらえました。(もちろん、デジカメで)
晴れていたら池も、遠くの山々も、美しく見えることでしょう。
いつかゆるウォーキングの呪いが解けて、
どこかの晴天とどこかの絶景をご紹介できる日が来ることを願っています。
白駒池の様子はこちら ↓
四季のアルバム「白駒池とオオルリボシヤンマ」2022/9/6